みなさんこんにちは。
本日もブログへのご訪問有難うございます。
今回はパッシブデザインについてのお話です。
パッシブ(passive)は、直訳すると「受動的、受け身である」という意味で
空気の温度差を利用した換気や太陽光を利用して室温をあげるなど自然の力を
より効率的に取り込むために建物に工夫をする事をパッシブデザインと言います。
前回、ウインドキャッチ窓の内容もパッシブデザインの一種です。
その流れで今回は自然風を利用したパッシブデザインについてお伝えします。
室内の空気は、暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるという性質があるため
対流がない状態では部屋の中に温度の層ができてしまいます。
これを解決するために、高窓を設け低い窓から入った風を高窓から出ていくという
立体的な流れを作ってあげることで室内の空気循環が良くなります。
夏場はこれにより涼しい風が抜けていく流れを作ることができます。
冬の場合は、エアコンで暖まった空気が次第に上に溜まります。
これをシーリングファンで下に流すことで、暖かい空気が部屋全体に広げることができます。
(シーリングファンはパッシブではありませんが)
さらにウインドキャッチ窓で風を多く取り込むことで、より効果を発揮します。
このように通風によって室内環境を快適に保つことで、ウイルスや細菌によって引き起こす感染症や
ホルムアルデヒドによる健康被害であるシックハウス症候群などの予防、カビの抑制にも効果があるので
通風・換気をパッシブデザインで効率よく行えると室内の空気環境の改善に大きな効果を発揮します。
今回はパッシブデザインのうちの1つを紹介しました。