注文住宅を建てる際には、家そのもの価格とは別に
地盤改良工事・外構工事・保険、税金などのさまざまに費用がかかります。
家づくりにかかる全体の費用を総費用と呼びます。
総費用=本体工事+別途工事費+諸費用
①本体工事費
本体工事費はその名の通り、建物そのものにかかるお金のことです。
塀や駐車場など建物以外にかかる費用は含まれていません。
一般的に広告などで目にする注文住宅の価格や坪単価は、
この本体工事費のことを言っている場合がほとんどです。
本体工事費は、総費用の75~80%が相場です。
例えば「3000万円の家」謳う工務店があったとしたら、
この価格が本体工事費を指していた場合、
3000÷0.75=4000万円となり、
実質的に広告価格より1000万円も高くなる場合があります。
本体工事費の内訳
仮設工事費用・・・工事に必要な足場や仮設電気、水道、トイレ、仮囲いなど
基礎工事費用・・・構造全体を支える基礎工事
木工事費用 ・・・構造材・造作材・大工さんの費用など
屋根板金工事・・・屋根や雨どい、板金工事の材料費・施工費
外装工事費用・・・サイディング・塗り替えなどの外の壁に関する材料費・施工費
鋼製建具工事・・・玄関ドア・サッシの材料費・施工費
断熱工事費用・・・断熱材の材料費・施工費
金物工事費用・・・階段手摺・笠木などの工事
電気工事費用・・・建物内の電気工事
水道工事費用・・・屋内・屋外(最終マスまで)の水道配管工事の材料費・施工費
ガス工事費用・・・屋内・屋外(宅地内に引き込まれた管まで)のガス配管に関する材料費・施工費
防蟻工事費用・・・構造材を腐食やシロアリから守る材料費・施工費
内装仕上工事・・・建物内の壁・天井に貼るクロス工事などの装飾工事
住宅設備費用・・・UB・キッチン・トイレなどの設備機器の材料費(場合によって施工費)
②別途工事費
別途工事費は、建物以外にかかる別途費用のことです。
ガスや水道などの敷設工事、駐車場や庭などの外構工事
エアコンや照明器具、カーテンなどの購入に使われます。
目安として、総費用の15~20%と考えるのが良いと思います。
別途工事費で注意しておくべき点は、
家を建てる土地などの条件によって、
必要な金額が大きく変わる特徴があることです。
高低差のある土地や、道路から離れている土地では、
ガスや水道の引き込み費用が高くなりますし、
地盤が弱い土地では、地盤改良工事が必要になります。
地盤改良費は、地盤の強度によって大きく変動します。
別途工事費の内訳
解体工事費用・・・住んでた家や購入した土地の古屋を解体する費用
地盤調査費用・・・その土地に家を建てるために地盤を調査する費用
地盤改良工事・・・地盤調査結果をもとに地盤を補強する工事
給排水引込工事・・・排水・給水を土地に引き込む工事
ガス引込工事・・・ガス管を土地に引き込む工事
外構工事費用・・・駐車場や玄関までのアプローチを作る工事
空調設備工事・・・エアコン本体や室外機などの工事費用
照明器具工事・・・シーリング、ペンダント、ブラケットなどの照明器具工事
カーテン工事・・・カーテンやブラインドの購入・取付工事
設計費用 ・・・設計業務に関する費用
③諸費用
諸費用とは住宅取得前後に、
基本的に現金で支払わなければいけないお金のことです。
各種税金や住宅ローンなどの手続き料、
地震保険・火災保険などの保険料、
引っ越しや家具、家電の購入費用などがあります。
(※諸費用込みで借入れ可能な住宅ローンも存在します。)
諸費用は、建築工事費の5~7%が相場です。
条件によってかかる費用が変わりますし、
追加でプランを変更したくなった場合や、
想定外の事態が起きたときのために、
できれば10%程度を確保しておくことが望ましいです。
諸費用の内訳
登記手数料・・・土地や不動産の所有者を登記簿に記載し、所有権を登記する費用
住宅ローン保証料・・・金融機関が住宅ローン返済のために信用保証会社からの保証費用
物件検査手数料・・・住宅が国の建築基準法に違反していないかを調査するための検査費用
印紙税・・・売買契約書と工事請負契約書を作成するための印紙代
固定資産税・・・住宅の所有者が毎年支払う地方税
都市計画税・・・住宅の所有者が毎年支払う地方税
不動産取得税・・・不動産を取得した際に都道府県に支払う都道府県税
仮住まい費用・・・家を解体してから引き渡しまでに住むアパートの家賃・光熱費
引っ越し・家具購入費・・・完成した家に住むための家具・家電の購入費用
予備費用・・・想定外の事態が起きた場合に備えての予備費用
本体工事費用 総費用の75~80%
別途費用 本体工事費用の15~20%
諸費用 建築工事費(本体工事費用+別途費用)の5~7%
総費用を5000万円と考えているのならば
家にかけられるお金は3750万円~4000万円までです。
この金額を超えると予算をオーバーする可能性が高くなります。
マークスホームは、お客様予算に合わせた建物を提案いたします。無料資金相談も随時受け付けております。オンライン対応も可能です。